清涼感のある香気が特徴の品種「香駿」の和紅茶。野花のブーケにも似た、陰影に富む繊細な風味と、ほんのり甘い余韻が魅力。少量のミルクを加えても美味。
【品種について】
「香駿」は静岡県茶業試験場で「くらさわ」を母、「かなやみどり」を父として交配した実生から選抜育成され、2000年に品種登録されました。
すっきりとしたハーブのような清涼感と、バラのような甘い花香やフルーティーさも併せ持つ、個性的な香りの品種です。
【五ヶ瀬について】
五ヶ瀬町は、九州のほぼ中央、宮崎県の北西部にあり、東部は高千穂町、南部は椎葉村、北部から西部は熊本県に接しています。
日本最南端のスキー場がある五ヶ瀬町は、平均標高620mと高く、朝夕の寒暖差が激しく、霧が立ちやすい特徴を備え、その気候条件と人の手を加えない自然なままの土壌が、上質なお茶を育みます。
【五ヶ瀬茶園について】
宮崎県五ヶ瀬町の生産者、興梠洋一さんは、全国茶品評会農林水産大臣賞をはじめ、幾多の賞を受賞されている釜炒り茶の第一人者です。
近年、インド・ダージリンやセイロン(スリランカ)、台湾などの名産地訪問の経験と、「釜炒り茶」の茶葉育成、製茶のノウハウを応用した、ほぼハンドメイドの高品質な紅茶を製造。その繊細かつ大胆な焙煎の香気と、甘い余韻、奥行きのある味わいを探求し続けています。
【お茶について・興梠さんからのメッセージ】
香駿の若々しく柔らかなみる芽(新芽)のみを摘んで作った紅茶です。五ヶ瀬茶園のお茶は心地よく飲めるお茶をテーマに、茶葉の水分調整や発酵など、細心の注意を払って製造しています。
今回のお茶は、私がイメージを伝えた上で、後継者である藤本が製造を行いました。
釜炒り茶、萎凋茶、紅茶それぞれの栽培管理技術を見出して、専用の施設整備と新たな技術者を育成することで安定した生産を目指し、五ヶ瀬の気候を生かしたお茶作りを高めていきたいと思っています。